フリーライターなるしかねえ

社会不適合な若者の日記です

考えることをやめるな|『チェンソーマン』最終話感想

 『チェンソーマン』完結!アニメ化!第二章!ウオオオオオオオオ!ということで、興奮冷めやらぬうちにお気持ちを書き残しておきたい。

 ただ、この漫画がいかにすごいかなんてことを語るには、悲しいかな俺の素養が足りておりません。というのも、『チェンソーマン』は藤本タツキ先生の触れてきた漫画や映画、アニメ、その他、数々の表現作品の影響がかなり露骨に表れている作品であり、『チェンソーマン』の魅力の全てを味わい尽くすには、それらを網羅しておく必要がある(っぽい)からです。

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 残念ながら、俺はこれらの作品をあまり多く履修できていないので、とりあえず『チェンソーマン』から文字通り読み取れたことを軸に現状の感想を書きます。雑語り失礼。

 

 以下、『チェンソーマン』のネタバレを含みます。

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『タイムパラドクスゴーストライター』番外編が思いのほか良かった

 大好きな『タイパク』の2巻に書き下ろされた番外編。単行本の書き下ろし特典だったので言及せずにいたが、この度ジャンプ+で無料公開されてしまったので改めて雑感を述べてみる。

 正直、単行本発売から1ヵ月と待たずに無料公開されるスピード感がもう既に面白い。この完結編を目当てに単行本を買った人は裏切られた気分だろうな。
 もう買いたい人は既に買った頃合いだろうし、今後売り上げが伸びる可能性よりストーリーそのものが忘れ去られていく可能性の方が高いので、このタイミングでの公開は悲しいかな理に適っている。笑っちゃうくらい的確な判断。

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竈門炭治郎が日本経済の“柱”になっている

 テレビをつければ鬼滅の刃、街を歩けば鬼滅の刃、もはや日本中どこまで行っても鬼滅、鬼滅、鬼滅の刃。今や竈門炭治郎の顔を見ない日はないと言っても過言ではない。

 昨年のアニメ化以降、『鬼滅の刃』フィーバーが終わらない。その勢いはこの度の映画『無限列車編』の公開でさらに加速し、まだまだ止まるところを知らない。
 いつの間にやら『鬼滅』は「幅広い層に大人気の作品」ということになっていて、初対面の人と話す時にも『鬼滅』の話題をフックに出来るどころか、『鬼滅』の話ができない人はモグリとか逆張りオタクとか言われるレベル。飲みの席でもとりあえず「全集中」とか「○○の呼吸」「〇柱」とか言っとけばそれなりにウケるし、Twitterでも『鬼滅』関連の大喜利ツイートがアホほどバズり散らしている。
 今日もどこかで炭治郎たちがコラボキャンペーンに赴けば、そこに莫大な経済効果が生まれている。ついに竈門炭治郎は、日本全国の人々を突き動かすだけの力を携えてしまった。

  この一文が万バズするくらいには『鬼滅』のパワーを感じている人が多い

 連載開始当初から『鬼滅』を追っている少年ジャンプおじさんとしては色々思うところもあるので、その辺のお気持ち整理も兼ねて日記を書き残しておきたい。炭治郎、お前とんでもねえところまで行っちまったな……という話。

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STAGE:0 LoL部門のコーチ対決がアツい

 全国の高校生たちが繰り広げる熱きeスポーツの祭典がクライマックスを迎えている。

stage0.jp

 日本一の栄冠を手にするのは、果たしてどのチームになるのか。青春をeスポーツに捧げた少年少女が見せる最高峰の戦いから目が離せない。

 同時に、それを支える大人たちの戦いも熾烈を極めている。中でも今大会において特徴的なのは、学生たちを指導し、練習を手助けするコーチ陣。強豪校で指揮を執る“名将”が、学生eスポーツの競技シーンにも増え始めているのだ。

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『僕とロボコ』のガチゴリラは世紀の大発明

 「ガチゴリラ、すげえよな」ということをツイッターで呟こうとして文面を考えてたら他にも言いたいことがいっぱい出てきたから日記にする。

 わざわざ説明することでもないんだけど、『僕とロボコ』は結構すごいことやってるよね、って話をしたい。グダグダと。

 

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『タイムパラドクスゴーストライター』を信じ続けた男

 『タイムパラドクスゴーストライター』が打ち切られてしまった。悲しい。
 正直に言えばこうなることは分かりきっていたし、納得もしている。ただ、俺はこの漫画に漂う打ち切り臭の中に、ヒット作になる可能性の細い細い糸のようなものを見出していて、そこに少なからぬ期待をかけていた。

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 結局、この期待は見事に裏切られることとなった。週を追うごとに掲載順はみるみる落ちて行き、わずか14話であえなく打ち切り。

 それでもこの漫画が残したインパクトは大きかった。残念ながら悪い意味で。
 連載初期からジャンプファンの間では不満が噴出していて、ネット上では「早く終われ」「こんなクソ漫画載せんじゃねえ」なんて意見も珍しくなかった。近頃の強烈な打ち切り漫画としては『サムライ8』が記憶に新しいところだが、間違いなくこの『タイパラ』、いや『タイパク』もまた歴史に残る問題作だった。

 期待した形ではなかったものの、俺もこの漫画には大いに楽しませてもらったので、備忘録も兼ねて書き残しておきたい。『タイパク』は一体何をしでかしてくれたのか、そして俺は何故この漫画を信じたのか。

 

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世界一面白い対戦ゲーム『リーグ・オブ・レジェンド』をおすすめしたくない3つの理由

 『リーグ・オブ・レジェンド』(以下、『LoL』)をご存知でしょうか。MOBAと呼ばれるジャンルのPCゲームで、世界一のプレイヤー人口を誇るオンライン対戦ゲームです。全世界で1億人以上がプレイすると言われる『LoL』は、eスポーツ競技としての人気も高く、世界大会の優勝賞金は数億円にも上ります。
 2016年の日本サーバーオープンから、国内プロリーグ『LJL』の成長・拡大や近年の世界大会における日本代表チームの躍進なども相まって、国内での知名度も上昇しつつある大注目のゲームです。

  僕も日本サーバーが出来た頃に始めた身ですが、今ではその魅力にどっぷりと浸かっています。出来るなら一人でも多くの人にこの面白さを知ってほしいですし、大好きなこのゲームをみんなにおすすめしたいと思っています。

 しかし、僕はこの『LoL』を手放しで人に勧めることに強い抵抗があります。今回は『LoL』を人に勧めたくても勧められないその理由について、大きく3点に分けてご紹介します。長くなりますが、最後までお付き合いいただけると幸いです。

 

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