フリーライターなるしかねえ

社会不適合な若者の日記です

【感想】週刊少年ジャンプ 2019年30号

 記事増やすキャンペーン、なかなかうまくいかないのであくまでも無理はしない方針でいきたいと思います。

 先週自分が行ったイベントについて率直に書こうと思ったら、途中からゴリゴリの悪口になったのでボツにしました。そういうのを書きたいブログじゃないんだよな。

 

 

ハイキュー!!

 巻頭カラーまるまる1話かけて、1点をめぐる長いラリーを描く回。

 「妖怪たちの住処を垣間見た」東峰がとにかく格好いい。もう何も言うことはない。嘘。言いたいことだらけ。

 特に、各校のエースに並んでカットインされる田中が気になります。この試合で彼も更なる成長を見せるのか、あるいは次戦に持ち越しなのか、どちらにせよアツいことに変わりありませんが楽しみですね。

 

ONE PIECE

 首輪どうするのか問題、正解は覇気のレベルアップで解決でした。若干モヤっとしますが、まあ納得しておきましょう。最近こういうの多い。

 「声に出てたか!?」ってルフィに言わせるの、ちょっと面白い台詞ですよね。ルフィは元々“思考吹き出し”を一切使わないキャラです(確かいつぞやのSBSで言及されていたはず)。

 ここで“弾く”覇気を習得すれば、いよいよ四皇や海軍大将と同等に渡り合う力を手に入れることになります。来るところまで来た感じがしますね。

 

鬼滅の刃

 亡き母の記憶を取り戻して涙する伊之助と、あの世で両親との再会を喜ぶ胡蝶姉妹、二人の形見を抱えて号泣するカナヲ。先立った者と残された者、そして尚も繋がる家族の絆を描き出す構図に泣かされます。

 かつて涙を流せなかったカナヲの背景には、売られる前の家族との記憶。彼女の“目”のルーツもまた、ここにあったようですね。そして今、彼女が悲しみを露わにできているのは、まぎれもなく炭治郎たちとの出会いによって「心のままに」行動できるようになったからこそのことでしょう。

 ここしばらく、怒涛の神回の連続に、クライマックスの波を感じざるを得ません。このまま完結に一直線でも一向に構わないので、綺麗に締めくくってほしい。

 

Dr.STONE

 一時は絶望的な状況でしたが、追手の心配もサラリと解決して、相変わらずテンポ良く切り抜けていきました。こうして鬱屈とした展開が長く続かないのがこの漫画のいいところ。

 ビューティーコハクも無事完成しましたが、こうなると銀狼が選抜されるところまでがお約束でしょう。

 

僕のヒーローアカデミア

 それぞれの個性やバックボーンを説明する回としては有意義だと思いますが、言いたいことは大体先週と一緒です。マキア早く来て。

 あと突然のクロちゃん登場で不快な気持ちになりました。

 

サムライ8 八丸伝

 異例の早さでセンターカラー獲得。まだ補正期間中だと思うんですが、大人気御礼だと言うのだからそういうことなんでしょう。そういうことにしておきましょう。

 本編は各方面から八丸への注目が集まりつつある展開。ようやく、戦っていくべき敵がはっきりと表れたのは良い兆しですね。

 「説明ゼリフアレルギー」のくだりはちょっとどうなんでしょう。展開的にも読者目線にも、あまりいいことがない気がします。話聞いてなかったせいで取り返しのつかないことになりました、みたいな展開だけはやめてほしい。

 

チェンソーマン

 マキマさん最強!

 神社で発動させるってことは、やはり狐の悪魔の最上級なんでしょうか。鳥居も朱塗りっぽいですし。

 くどくど説明するのではなく、ただやって見せる形で能力をお披露目するのも強キャラ感があってたまらないですね。

 

ふたりの太星

 星が一度将棋を諦めた過去を乗り越え、ようやく吹っ切れた一方で、太はこれからどうしていくのか見えないのが引っかかります。

 「なんかよくわかんないけど鬱屈としてる」は打ち切り候補筆頭の共通事項なので、何か太側にも光を見出せる要素が早めに欲しいですね。

 

ぼくたちは勉強ができない

 大好きなゲーム要素をさらっと取り入れる成幸くんの“わかってる”感がすごい。おばあちゃんの真意が明かされてハッピーエンドとなりそうな伏線が張られていますが、このテストが果たす役割はいかなるものでしょう。

 さらに気になるのは、話を聞いた文乃の反応。先週も言いましたが、憧れは逆も然りであろうことがここにも示されている気がします。

 

ビーストチルドレン

 何らかのフィードバックがあったのか、明らかに大ゴマが増えたように感じます。このスケールで試合も描いてくれれば文句なしですね。

 本編は主人公の才能が発揮される回。その熱意ばかりが描かれて、何ができるのか、何が得意なのかが明確に言及されていなかった中で、ついにお目見えとなりました。

 まだ5話ですし、ギリギリ間に合っているはず。間に合っていてくれ。

 

約束のネバーランド

 アイシェはやはり味方につきましたが、危惧すべき脅威は他のところにありました。

 「全てはボスの命令通りに」はすなわち、ノーマンが二枚舌を使っているということですよね。ここに見えるのは彼の冷酷さなのか、それとも良心ゆえの葛藤があるのか。おそらく後者だろうと思いたいですが、いずれにしてもまた揉めそうで不安です。

 

火ノ丸相撲

 水を上回る火。人間ドラマもさることながら、こういったわかりやすく少年心を掴む熱さも全面的に大迫力で描かれ続けているのが見事です。

 シリーズを通してずっとですが、こうして語られるそれぞれの思いや背景が、横綱と向かい合う鬼丸の背中に預けられていくの、最高ですよね。冴さんかっけえ。

 

トーキョー忍スクワッド

 こちらも補正期間中のはずですが、先に始まった同期3作品より低い位置での掲載。まあ残当

 「深いのが好きだ…」の次のコマで描かれているサンプルとしての尻があんまり深くないように見える点に違和感を禁じ得ません。マジでここだけは気合入れて大事にしてほしかった。

 

アクタージュ

 新たな扉を開いた夜凪。演技力という伝わりづらい(読解力の要る)能力のレベルアップを、少年漫画的に鮮明に表現する演出が素晴らしいですね。でもそのナンセンスなカエルはなんなんだ夜凪。

 「当たり前で不自由な現実が私たちを大人にする」のくだりが沁み入ります。現実を知ること、そして「常識の鎖」に縛られることが大人になるということだ……なんて話はよく語られるものですが、そこに出てくる「不自由な現実」の例えが「好きな子に好きな子がいた」ですよ?この言葉を選ぶセンスというか、経験をピックアップする感覚が本当に素敵。

 そして、その「鎖を断ち切る」こと、「退屈な世界を否定する」こと、「そこに限界はない」こと。表現をする全ての人へのメッセージのように感じます。全世界の絵描き、物書き、役者、その他クリエイター全員に読んでほしい。

 

カクレミ

 17歳の新鋭による読切。正直、ここ最近の読切で一番面白いかもしれない。画力や構成力の高さはもちろんのことながら、そのメッセージ性が何より印象的でした。

 擬態すること、嘘をつくこと。その利用のされ方や、人の心と行動に及ぼす影響力。そんなことに、高校生の自分はここまで真剣に向き合ったでしょうか。ましてや、それを作品にして表現するなんて……。

 連載してほしいというより、短編集を出してほしいタイプの漫画家さんという印象ですが、同じタイプでも吾峠先生のような例があるので、また本誌でも見られるかもしれません。今後に期待がかかりますね。

 

呪術廻戦

 やきう回もそうでしたが、こういう短編みたいな回にも作者の表現力が窺えるのがこの漫画のいいところ。キャラクターの魅力もよく見えます。僕も二人と同時に10点の札挙げました。

 釘崎も そういう ・・・・ こととちゃうんか!?ワクワクしますね。

 あと虎杖、お前、歌舞伎町のエスパスで打ってただろ。なあ。高校一年生。

 

ゆらぎ荘の幽奈さん

 雪崩の目的は、狙われているコガラシを守ることでした。つまり、この戦いが終わってもまたバトル展開が続くということでしょうか。困りますね。

 

最後の西遊記

 強敵との戦いを3人で制して、コハルにも友達が出来て、龍之介のロマンティックあげるよも受け容れられるアツい展開。ちゃんとできるじゃねえかよ……。

 序盤の構成如何ではしっかり定着していたようなポテンシャルすら感じられて、惜しく思う気持ちが週ごとに増しています。

 

神緒ゆいは髪を結い

 とうとう『ぬらりひょんの孫』が始まってしまいました。今週からこの漫画はドタバタラブコメディを求める人のためではなく、『ぬら孫』ファンのためのものになります。

 結局もとの方針では売れなかったわけですし、方向転換としては正しいのかもしれませんね。

 ここからのペースアップが楽しみでなりません。振り切っていきましょう。

 

 

 『週ちゃん』が巻末になくて焦りました。しかも企画内容もけっこう面白い。

 ギャグ枠が消えてしまったので、巻末にお楽しみコーナーがないとそわそわしますね。