フリーライターなるしかねえ

社会不適合な若者の日記です

【感想】週刊少年ジャンプ 2019年16号

 いろいろブログに書きたいことはあるんですが、書いていくうちに「書くほどでもねえな」と思い至ってボツにしていたら、ジャンプのことしか書いてないブログになりました。

 もうちょっと気楽に日記っぽいことも書きたいと思います。

 

 

ブラッククローバー

 ライバル二人が対照的かつ対称的に描かれる演出、めちゃくちゃアツいですね。これを見てテンションが上がらないとすれば、それは少年心を忘れてしまった悲しい人間だと思います(過激派)。

 僕らより一つ下の世代にとって、僕らの世代で言う『NARUTO』や『ガッシュ』のポジションに居てくれるような、そんな漫画になっているような感覚があります。

 

ONE PIECE

 デスマッチに放り込まれるルフィ。無双するついでに、幹部まで倒してしまうんでしょうか。もう10億の男を倒していますから、13億も誤差の範囲内な気がします。

 そして久々の幸せパンチ炸裂。鼻血で透明人間が姿を現すというのは、『DRAGON BALL』へのオマージュでしょうか。もっとも、今回は透明人間自身が鼻血を噴き出していますが。

 個人的には、サンジの女湯はミスリードで、もっと想定外の暗躍をしていくかと思ったんですが、結局は素直に女湯で笑ってしまいました。そうだよな、夢だったもんな。

 

僕のヒーローアカデミア

 敵連合もただ裏で悪事を働いているのではなく、グダった果てに試練にぶつかったりと、悪役には珍しく苦労しています。少年漫画はもっと「悪い奴は悪い奴」としてただ存在しているケースが多いので、賛否が分かれるところだと思います。

 ただ、ここから連合がオール・フォー・ワンに心酔していたような敵たちを戦力として迎え入れていく展開はヒーローとの対決に向けて期待が高まります。黒ひげ海賊団みたいな。

 

鬼滅の刃

 痣を発現させる義勇さん。君ならやってくれると思ってたよ。

 こういった、少し冷めていて一歩引いたようなスタンスのキャラクターが真剣に戦いに向き合うシーンというのは変わらぬ良さがありますね。しかもそういうヤツ、だいたい強い。僕の大好きなキャラクターです。

 

ぼくたちは勉強ができない

 久しぶりの「可愛いだけ回」。関城さんは便利アイテムを生み出す舞台装置としても使えるんですね。彼女のファンへのサービス回としての価値も十分にありそうです。

 理珠ちゃんが可愛いのでよしとします。

 

神緒ゆいは髪を結い

 メインヒロインを二人据えるラブコメは、「どっち派」論争で読者が盛り上がるのが楽しいところですが、二人が同一人物となると少し複雑なものがありますね。黒人格がデレ始めたあたりで白人格が独立(受肉)したりするのが都合のいい展開なのでは……とか思ってしまいます。

 しばらくは白黒双方の魅力を交互に描いていくことになると思うんですが、物語としての今後の展望が気になります。鎖の力の不思議絡みで話が広がっていくはずですが、どう動かしていくでしょうか。

 

約束のネバーランド

 “例外”の存在は計画に織り込み済みで、それこそが王家の正体であり内乱の原動力となるカギでした。僕は前回のノーマンの驚きようを見て、“例外”自体が計画を狂わせるものなのかと勘違いしてしまいましたが、彼が恐れたのは「想定外の“例外”」たるソンジュとムジカの存在。

 そこからやはり訪れるエマの理想との対立、そして衝突。「みんながみんなエマみたいに優しい気持ちで考えるわけじゃないんだよ」の台詞が突き刺さります。欲望と打算で成り立った世界の仕組みに、「優しい気持ち」100%で動くエマはどのような答えを見つけるのでしょう。正論をぶつけられながらも自分の主張を訴えかける、エマの悲痛な表情に心が動かされます。

 僕はなんだか、ヴィーガンの友達の主張を思い出してしまいました。理想的で聞こえの良い思想で、確かに一理はあるけれど、所詮は綺麗事というか、既にある世界の構造と大きな乖離を感じてしまうような考え方……どう向き合っていくか、難しいですよね。

 

ゆらぎ荘の幽奈さん

 相変わらずふざけた話ですが、最終的には夢咲先生がしっかりとトラウマを乗り越えていてストーリー的にもちょっと良い回です。

 男子生徒まで一様にマイクロビキニなのがアホらしさを増していて最高ですね。

 

最後の西遊記

 敵キャラのお披露目も済み、ようやく物語が始まります。

 ただ、西遊記というにはまだ終着点が見えておらず、冒険譚というよりどちらかというとまだ立場がディフェンス側というか、迫り来る敵から「守る」という受け身の構図しか見えていないようにも思えます。次回からテンポよく旅に出られるような展開を望んでしまいますね。

 

Dr.STONE

 龍水の過去、そして彼の原動力となる理念が明確に描かれた回。主要キャラとしては比較的遅れて登場した彼の人格に厚みが増しました。

 「欲しい=正義」は座右の銘として本当に素敵ですね。手に入れたいものに向かって、正しく真っ直ぐに努力できる姿が眩しく映ります。

 

呪術廻戦

 東堂、本当に気持ち悪いですね。「天才だがどこか人としておかしい、しかしおかしいからこそ天才」というのは往々にして見られるケースですが、その中でも不思議と愛着が湧く魅力的なキャラクターです。

 熱い戦いが続きながらも決め手を欠く場面で、満を持して五条先生参戦。学生二人で特級を祓ってしまうのはまだ早いということでしょうか。このまま綺麗においしいところを持っていってほしいですね。

 

ハイキュー!!

 早速、ツッキーがいいところを見せる回が来ました。感情を表に出さないツッキーに代わってチームメイト(特に山口)やコーチ、そして兄・明光くんがカットインされる構図がめちゃくちゃ好きです。

 次回からは鴎台も本領発揮となりそうです。まだまだ引き出しがありそうで楽しみですね。

 彼女がバレーを「観られる」ようになってきて嬉しそうな優くんもかなり好きなポイントです。月並みな表現ですが、「尊い」ってこういうのですよね。青春。

 

チェンソーマン

 ドベ3から掲載順が上がってきました。もう安心して良いでしょう。ヒット作です。

 作品のニーズに応えるかのように、姫野先輩も魔性を見せます。ぶっ飛んだキャラクターたちの魅力が留まることを知りません。荒井君は死にそう。

 ただ、藤本先生はおそらくメインキャラも容赦なく殺す方なので、他のキャラクターも全く安心できないのが恐ろしいところです。ワクワクします。

 

思春期ルネサンスダビデ

 コロッセオから笑いました。ラストも「バチカァァン」の効果音からの濃い3人の顔アップでもう君の勝ちだよ。

 気づいたんですけど、歴史ギャグって「最低限の教養が問われるライン」を常に考えなければならないのが難しそうですね。

 

アクタージュ

 「夜凪君も大きくなったなあ」が見られて嬉しい回です。読者も登場人物も、皆が妹の成長を見守るような気持ちになってしまうのが彼女の魅力ですね。すくすくと着実に成長し、演技の力で大衆を動かしてしまうという、なんとも少年漫画らしい技まで身につけました。

 扉絵の赤みがかった指先に見惚れてしまいました。本当に女優として素敵なキャラクターだなあと感じさせられます。リアル女優化企画も面白いし、もっといろんな企業が広告に起用したりすればいいのに……と思ってしまいますが、まだ動かしづらいのが難しいところでしょうか。超ハイクオリティのアニメ化とかされてほしい。

www.shonenjump.com

 

火ノ丸相撲

 「てめぇぶち殺すぞ沙田!!」は笑いました。

 大包平との取組みは、過去に自分が陥った「無道」の恐ろしさ危うさを向き合い、乗り越えるための一番となりそうです。勝ちフラグが立っているように思えますが、まだハラハラしますね。お願いだから怪我だけはしないでほしい。

 

食戟のソーマ

 やはり田所ちゃんはあっさりと敗退。そのまま一コマも描かれずに話が展開してしまいましたが、彼女は無事なんでしょうか。

 もう早くソーマがこいつをやっつけてくれ!という読者の声が聞こえているかのように、真っ直ぐに直接対決に向かって行きます。再来週あたりから温度が一気に上がりそうですね。

 

ne0;lation

 『チェンソーマン』が下位争いから一抜けし、もう打ち切りは免れないでしょう。

 ようやくレース編を畳み終えて、ネオの過去が描かれそうな展開。“それっぽく”なってきましたね。モブキャラたちがワーワー言ってるのもポイントが高いです。

 

獄丁ヒグマ

 こちらも同様に、因縁のラスボスがついに登場してしまいました。“それっぽい”ですね。

 どうやら獄卒人は一族の使命のようですが、詳しく描けるだけの尺が確保できなかったのが残念です。限られた時間でどれだけ収めきれるでしょうか。

 

ジモトがジャパン

 ヒデのキャラパワーの強さをひしひしと感じます。今回ふたつぐらいしか台詞ないのに。

 枠外でも声優さんに地元を語らせているのを見て改めて思ったんですが、この漫画、本当に題材が強いですね。「ジモト」は人間誰しもが持っているもので、誰しもが参加しうる広い括りのテーマになっている……その便利さを垣間見た気がしました。

 

 

 

 『チェンソーマン』の定着と下位層の打ち切りが見えてきて、僕の一番好きなジャンプの雰囲気が漂ってきました。ここからが本当に楽しみです。

 打ち切り漫画を語る記事とか、少し書いてみたいですね。