フリーライターなるしかねえ

社会不適合な若者の日記です

【感想】週刊少年ジャンプ 2019年14号

 感想を綴っていきます。掲載順そのままです。

 『ONE PIECE』を読ませてください。

 

 

 

最後の西遊記

 1話だけを読んだ時点ではう~ん……という感じ。

 甚大なハンディキャップを背負った妹と、それに寄り添わざるを得ない主人公という構図が今のところただの理不尽でしかないような印象を受けます。父親が多くを語ってくれないので余計に理不尽さを感じますね。

 まずは、主人公が使命感や信念を持ってここから頑張るぞ!というところまで見たいですね。1話に収まっていればよかったですが、流石に尺がなかったようです。

 「西遊記」の名を冠しているくらいですから、仲間を集めながらゴールを目指す展開が予想されます。理不尽な制約のせいで友達とも遊べず、現時点では孤独に近い主人公に、これからどんな味方がついて、どんな友情が描かれるのか?妹の正体の謎や妖怪たちとの戦いが横たわっている中で、どんな目的地に向かって行くのか?そして「一本の動画」が持つ意味は?気になる要素はたくさんありますね。

 まだ謎を撒いただけの段階ですので、今後の道筋が次回あたりで明確に描かれてほしいところです。

 

鬼滅の刃

 炭治郎、ナイス論破。あとは叩き潰すだけですね。

 先週のくだりもあって、義勇さんも応援したくなります。

 

僕のヒーローアカデミア

 またやべー奴が出てきちゃったよ。敵の敵というだけで、ヒーロー側ではない第三勢力と捉えるのが正解でしょうか。ややこしい話になってきそうです。

 爆豪・轟も無事参戦して、ここから物語が動くぞという身構えをする回になりました。願わくば、めっちゃスッキリ勝つ話になってほしいです(もう無理そう)。

 

約束のネバーランド

 リスクたっぷりだよ、というのを1話使って示したような形です。

 “ボス”としての計画を遂行する上で、エマの理想とどう折り合いをつけていくのか、次週以降が楽しみです。衝突の予感もしますね。

 

ハイキュー!!

 星海だけじゃないぞエピソードその1といった内容です。

 ブロックの強敵に対して、烏野はどう戦っていくのか。伊達工戦の復習がしたくなりました。

 先週に続いて、ツッキーが何やら思うところがありそうにしている描写があります。「小さな巨人」にスタメンを奪われていた兄の挫折を見た弟として、複雑な気持ちを抱えていることがうかがえますね。この試合で、彼がまた殻を破るシーンが見られそうで既に嬉しい限りです。

 「日向VS星海」の構図ばかりが目立つ印象でしたが、チームメイトたちにどんな見せ場が用意されているのか。めちゃくちゃ楽しみです。

 

ブラッククローバー

 今週もいい勢いですね。新井さん退場は流石に笑う。

 ここに来て第三勢力の存在が判明するとは意外でした。

 

Dr.STONE

 先週のGPSあたりから、もう千空が何を作っても驚かなくなってきました。

 相変わらずテンポが良いせいで、このままとんとん拍子で黒幕までたどり着いてしまうようにも思えますが、波乱が待っていることに期待してしまいます。

 

アクタージュ

 夜凪の次の課題は「普通」を知ること、という話。黒山監督が夜凪の成長を促す上で、彼女が抱える「危うさ」をしっかりケアしているのがニクいところです。

 学園モノ展開ということで、ねちっこくてギスギスしたクソみたいな思春期の人間関係が描かれそうな雰囲気を醸し出す導入となっています。しかし、そこに夜凪というキャラクターがひとり投げ込まれることで、世間にあふれる学園ドラマとはかけ離れて、一気に「夜凪の物語」になっていくことは間違いないでしょう。

 果たして「普通の友達」は作れるのか?「一般学生」としての新キャラたちは、「女優」として生きる彼女に触れて、どのような変化を見せるのか?新章も楽しみですね。

 

呪術廻戦

 戦闘アクションが格好よくて大興奮です。まさかのスカイラブハリケーンまで飛び出して、二人の関係性の良さもキモいくらいに際立っています。ベストフレンドを超えるとブラザーになるんですね。

 この漫画で時折語られる“魂”論には思わず膝を打つことが多いのですが、今週の「魂は本能と理性のブレンド」もなかなかの金言です。「その割合は他人にとやかく言われるもんじゃないけどさ」と添えながらも、理性の割合が多すぎると窮屈だとやんわりと主張しています。

 そして、呪いとしての本能に従ったことでよりパフォーマンスが上がる描写。僕ももっと本能的に動いてみようかな、なんて考えてしまいます。

 

ぼくたちは勉強ができない

 桐須先生があの教育態度を取っていた理由がようやく明らかになりました。僕はこういう「キャラクターの行動に裏付けがある」というエピソードが大好きです。悪役キャラに関してはこの限りではないですが。

 あと桐須姉妹の口調、こんだけやられると結構くどいですね。

 

火ノ丸相撲

 勝ちフラグをしっかり回収しながら、更なる成長を見出した回。

 童子切が怪我を押して出場した理由は「あいつとは土俵の上で語りたい事が山程ある」から。たまんないですね。

 そしてその思いは確かに託された……かと思いきや、「語り切れんかった事があるんすわ…!」から来週が気になる引き。彼は本当に盛り上げ上手ですね。

 

ゆらぎ荘の幽奈さん

 千紗希ちゃんがいい思いをする回。先週のままではさすがにあんまりな仕打ちだろうと感じていたので、早く報われて良かったですね。周りの気遣いも暖かいです。

 ハイライトの1コマで申し訳程度に身ぐるみ剥がされてて笑ってしまいました。

 

思春期ルネサンスダビデ

 珍しくストーリー的な進展が見られた回。

 オノマトペにネタを仕込むようになってて笑わされます。

 

チェンソーマン

 間違いなく、今週一番面白い漫画です。

 「追いかけてた頃のほうが幸せだったって思うんじゃねえのかって…」じゃねえよ。何を真剣に語ってるんだお前は。

 それに対するマキマさんの“教育”も完璧です。そしてまた不純な動機を掲げることになりそうだが今度は純粋な恋心も半分……という構図に笑いが止まりません。そしてさらっと物語の目標設定がなされている。藤本タツキ先生は本当に天才なんです。

 なんとなく、風俗で童貞捨てたけど虚無感が増したという友達の話を思い出しました。

 

食戟のソーマ

 鬼気迫るえりな総帥の心境の危うさが描かれる回。

 料理の力によって、彼女の心が再びひん剥かれる日が今から楽しみです。ええ、もちろん彼女の心の話です。

 

獄丁ヒグマ

 今回のエピソードからは「人と違って辛い思いをしている人」の心に呼びかけたいんだな、というのが明確に伝わってきます。産後鬱のような理解されづらい問題に、亡者を介してうまく切り込んでいます。

 こういうのを先にやればよかったのに……と思ってしまいますね。命寿のくだりは尺が長い割に響かせられるものが少なかったように感じます。結局、設定の説明に時間を取られてしまったような印象です。

 「どんなに反吐の出る悪党でもものを感じ考えている」も良い台詞ですね。そしてそこから目をそらせないヒグマの思いがようやく語られそうで、嬉しい展開です。

 

ne0;lation

 キャラクターたちが頑張っているのに、如何せん格好よく感じられないのが悲しいですね。ハッキングという題材の難しさを感じます。

 ここからどう綺麗に畳めるのかが楽しみです。

 

ジモトがジャパン

 腕力のある導入が板についてきました。

 今週はいまいちパンチのあるボケが見られなかったように感じますが、トキオが順調に成長してしまっているのがじわじわ来ます。

 府は“風風拳”になるんですね。

 

 

 次週の新連載は『ぬら孫』の椎橋寛先生。現状ある程度盤石なレギュラー陣に食い込むことができるか楽しみですね。

 お願いだから『ONE PIECE』を読ませてください。